紀元前550年頃。群雄割拠の世、中央アジアの草原=ステップ地帯。マッサゲタイ族の長である父と家族を殺され、すべてを奪われた少女トミュリス。孤独に耐えながらも鍛錬を重ね、別れ別れになった臣下を集め、新しい仲間を得て成長したトミュリスは、遂に復讐を果たす。やがて、トミュリスの家族や一族が増えていくなか、マッサゲタイ国は徐々に大きくなっていく。そんな折、キュロス大王率いる大帝国アケネメス朝ペルシアが、隣国にまで迫り、彼らの配下になるようトミュリスを脅してくる。だがトミュリスは屈することなく、圧倒的な兵力差のペルシア軍を相手に巧みな戦術を用いながら、民族の誇りをかけて人類史上初の大規模な戦いに挑んでゆく……。