シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けてきたクレイグ・リーソン。しかし、世界中の海を訪れる中、プランクトンよりも多く見つけたのは、プラスチックゴミだった。美しい海に、毎年800万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知ったリーソンは自身が監督を務め、海洋学者や環境活動家、ジャーナリストたちと共に世界の海で何が起きているのかを調査、撮影しようと決意する。21世紀に入って生産量が激増しているプラスチック。便利さの一方で、大量のプラスチックが海に流出し続け、近年は5mm以下の“マイクロプラスチック”による海洋汚染も大きな注目を集めている。調査の中で明らかになる数々の事実。ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないこと、海鳥の体内から234個のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること、そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないこと……。撮影クルーは世界中を訪れ、人類がこの数十年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにしていく。