東京に暮らすごく普通の女子高校生・鹿角華蓮(石井杏奈)は、幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまう奇妙な記憶喪失癖に悩んでいた。そんなある日、韓国への修学旅行のため、パスポート申請用の戸籍抄本を見た彼女は、自分に“由”という姉がいたことを知る。しかも由は4歳の時に死亡し、華蓮は“松本”という家から今の両親に引き取られていた。本当の親は今どこにいるのか、なぜ自分は養子として出されたのか……。そのすべてを知りたい華蓮は、嘘をついて修学旅行をキャンセル、出生地である福岡へと旅立つのだった。そのルーツ探しに協力する青い瞳を持つ同級生・穂刈怜(栗原吾郎)とともに現地調査を行う華蓮は、失われた記憶のピースをたぐり寄せながら、ある真実へと迫ってゆく……。