プリシラ・ステナイは、3人の子どもと22人の孫、さらに52人のひ孫にも恵まれ、ケニアの小さな村で助産師として暮らしてきた。皆から“ゴゴ”と呼ばれる人気者の彼女はある時、学齢期のひ孫娘たちが学校に通っていないことに気づく。自らが幼少期に勉強を許されなかったこともあり、教育の大切さを痛感していたゴゴは一念発起。周囲を説得し、6人のひ孫娘たちと共に小学校に入学する。年下のクラスメートたちと同じように、寄宿舎で寝起きし、制服を着て授業を受ける。同年代の友人とお茶を飲んで一息ついたり、皆におとぎ話を聞かせてやったりすることも。すっかり耳は遠くなり、目の具合も悪いため、勉強するのは一苦労。それでも、助産師として自分が取り上げた教師やクラスメートたちの応援を受けながら勉強を続け、ついに念願の卒業試験に挑む。