あと数ヶ月で30歳を迎える独身主義者の純子(寺坂光恵)は、子どものいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)への志願を考えていた。そのドナー登録説明会で、偶然、従姉妹の葵(川合空)に再会した純子は、彼女がレズビアンであることを知る。恋人に家を追い出された葵は、純子の家に転がり込み、2人の少し奇妙な共同生活が始まった。エッグドナーに選ばれれば、ハワイやマレーシアなどの海外で卵子を摘出し、謝礼金がもらえる。選ぶのは、子供を希望する夫婦。エッグドナーは30歳までという年齢制限があるが、純子はそれでもドナー登録をしようと決断する。どちらが選ばれるかという期待と不安を感じながらも、純子と葵は「遺伝子上の母になりたい」という同じ目的に向かって選ばれるために、新たな生活を始めようとする……。