フィンランドの「ムーミン」の原作者トーベ・ヤンソンの半生を創作の秘密と情熱を軸に描く物語。1914年、芸術家の両親のもと生まれたトーベは幼い頃から絵を描く芸術家だった。やがて戦火の防空壕で子供たちに聞かせた物語を機に「ムーミン」の世界が広がっていく。1945年、彼女はスウェーデン語の小説『小さなトロールと大きな洪水』を出版。その後、ムーミン・シリーズはイギリスの新聞に漫画連載が決まり、絵本や舞台など、世界中で親しまれるようになる。本作は2020年10月にフィンランドで公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で書かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を達成し、本国では7週連続で興行収入1位を記録。第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表に選出された。