そう遠くない未来。生まれたばかりの息子と17歳で別れたリナ(芳根京子)はその後、放浪生活を送っていた。だが、19歳の時、彼女は師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、大手化粧品会社エターニティ社で“ボディワークス”という職を得る。それは、最愛の存在を亡くした人々のため、生前の姿のまま遺体を保存できるように、施術“プラスティネーション”を行う仕事だった。悲しみを乗り越えたい人々からの依頼は絶えることがなく、その一方でエマの弟の天才科学者・天音(岡田将生)は、その技術を発展させ、姉と対立しながら“不老不死”の研究を進めていた。そして30歳を迎えたリナは、天音と共に“不老不死”の処置を受ける人類史上初の女性となり、永遠の命を得る。やがて、世界では不老不死が当たり前のことになるが、それは人類を二分化し、同時に混乱と変化を生み出していった。果たして、不老不死が生み出した未来の先にリナが見たものとは……?