1971年、ニューヨーク。アメリカを代表するフォトジャーナリスト、ユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、現在は酒に溺れ荒んだ生活を送る日々。ある日、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側……。そんな光景に驚きながらも、ユージンは冷静にシャッターを切り続ける。しかし、ある事がきっかけで彼自身も危険な反撃に遭ってしまう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮ることに成功する……。