全米有数の犯罪多発地域で、キング牧師が暗殺された場所としても知られるテネシー州・メンフィス。そんな街に育ったリル・バックは、幼い頃から抜群の身体感覚を持ち、メンフィス発祥のストリートダンス“メンフィス・ジューキン”にのめり込む。とにかくダンスが上手くなりたいと願った少年は、やがて奨学金を得てクラシック バレエにも挑戦、ジューキンとバレエを融合させ、名曲『白鳥』(『瀕死の白鳥』)を踊る。そのダンスが世界的チェロ奏者ヨーヨー・マの目にとまり、ふたりはチャリティ・パーティーで共演することに。そこに偶然、映画監督スパイク・ジョーンズが居合わせ、リル・バックのダンスに驚愕したジョーンズは携帯で撮影し、その動画をYouTubeに投稿。それがきっかけとなり、リル・バックは世界中の注目を浴び始めるのだった……。