1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロット(マーク・ラファロ)は、ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナント(ビル・キャンプ)から思いがけない調査依頼を受ける。それは、大手化学メーカー、デュポン社の工場から出た廃棄物によって土地が汚染され、190頭もの牛が病死したというものだった。ロブはさしたる確信もなく廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めるが、“PFOA”という謎めいた言葉を調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。40年もの間、デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を隠蔽し、大気中や土壌に垂れ流していたのだ。やがてロブは、7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟を起こす。しかし、強大な権力と資金力を有する巨大企業との法廷闘争によって、真実を追求しようとするロブは窮地に追い込まれていく……。