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(C)2020 “再会の奈良” Beijing Hengye Herdsman Pictures Co., Ltd, Nara International Film Festival, X Stream Pictures (Beijing)
なら国際映画祭が期待の若手映画監督を招き、奈良を舞台に映画を製作するプロジェクト「NARAtive」の最新作。中国残留孤児の「麗華」を探すために来日した養母と、少なからぬ縁で手を貸す若い娘、元警察官の男の旅が、切なくもユーモラスに描かれる。なら国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクターであり奈良出身の河瀨直美と、「長江哀歌」「罪の手ざわり」のジャ・ジャンクーがエグゼクティブプロデューサーを務め、中国出身のポンフェイを監督に迎えてオリジナル脚本で製作された。ポンフェイ監督はデビュー作“Underground Fregrance”や「ライスフラワーの香り」がヴェネツィア国際映画祭で評価された新鋭。引退した警察官の一雄を「萌の朱雀」「哭声/コクソン」「MINAMATA-ミナマタ-」などで国際的活躍を見せる國村隼、中国から養女の麗華を探しにきた陳ばあちゃんに「妻の愛、娘の時」のウー・イエンシュー、中国残留孤児の娘で孤独を抱えて生きるシャオザーに注目の若手女優イン・ズー、物語の鍵を握る人物として永瀬正敏など、日中を代表する実力派俳優が顔を揃えた。
2005 年11月。中国残留孤児の父が再び中国に帰った後も日本に留まっていたシャオザー/清水初美は父からの電話を受ける。血の繋がりはないが、「おばあちゃん」と慕ってきた陳慧明が日本に来るというのだ。おばあちゃんは中国残留孤児の「麗華」を養女として赤ん坊の頃から育てたが、1972年に日中国交正常化が実現し、1994年に日本に帰したのだった。しかし、数年前から連絡が取れなくなり、心配で探しにくるという。シャオザーはおばあちゃんを迎えるが、彼女が持つ手掛かりは、麗華の写真と十数通の手紙だけで、麗華の日本名さえも分からない。途方に暮れる2人の前に、ひょんなことで知り合った一雄が、元警察官だったという理由で麗華探しを手伝うと申し出る。
読者の映画評:「再会の奈良」三木浩/「冬薔薇(ふゆそうび)」吉田伴内/「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」ハルカ
REVIEW 日本映画&外国映画:「再会の奈良」
UPCOMING 新作紹介:「再会の奈良」
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