両親の不仲に心を痛めるドラム担当のグリム(ターゲ・ホグネス)と、親友でギター兼ボーカルのアクセル(ヤコブ・ディールード)。二人はノルウェーのロック大会に出るため、毎日練習に励んでいた。グリムはアクセルの音痴が気になってしかたがなかったが、真実を言い出せないまま念願の大会出場のチケットを手に入れる。しかし、ベースもいなければ、開催地は遥か北の果ての町・トロムソだった。ベーシストのオーディションにやってきた9歳のチェロ少女ティルダ(ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル)を仲間に入れて“ロスバンド”を結成し、近所に住む名ドライバーのマッティン(ヨナス・ホフ・オフテブロー)の運転でトロムソを目指すが……。