1969年、文化大革命真っただ中の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚し、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに娘の姿が1秒だけ映っているという手紙を受け取ると、娘の姿を一目見たいと強制労働所から脱走する。逃亡者となりながらも22号のフィルムを血眼になって探す彼は、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だが、フィルムを村まで運ぶ男の隙をつき、子どもが素早く1缶のフィルムを盗み出すのを目撃する。そのボロボロの格好をした子供を小汚い少年だと思ったが、孤児の少女リウ(リウ・ハオツン)だった。はたして逃亡者となった男は、娘の姿を見ることができるのだろうか……?