結婚5年目の人妻・小夜子は年上の夫との将来を描けずに離婚を考えていた。ある日、友人のアドバイスもあり離婚後の住まいを探しはじめた小夜子は不動産屋の男・洋平と知り合う。物件を見ていくうちに年齢も近く楽天的で話しやすい洋平に小夜子は心を開いていき、離婚を考えていることを明かし、洋平は妻が3年前に家を出てしまったことを打ち明ける。そうして小夜子が夫・五郎に別れ話を切り出そうとしていた矢先、逆に五郎から別れを告げられる。衝動的に家を出た小夜子だったが、行く当てはなく不動産屋の前に立ち尽くす。そのまま洋平の部屋に転がり込んだ小夜子は、洋平が失踪した妻・光子に未練を残していることを感じ取る。小夜子が「奥さんに会ってはっきりさせるべきだ」と洋平をけしかけ、光子探しの北海道への旅が始まる。