夢に見た結婚パーティーを迎えたマリアン(ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド)。その日は、彼女にとって人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため、着飾った政財界の名士たちが豪邸に集う。そんななか、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図へと変容するが、マリアンは運良く難を逃れる。しかし、そこには軍部による武力鎮圧と戒厳令が待ち受けていた。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢へと変わってゆくのだった……。