子どもたちの“かいぎ”には、明確な答えも結論もありませんが、全力で話し合い、遊び、泣き、笑い、成長する姿があります。子どもはそのピュアな眼で何を見て、何を考え、どうやって社会とつながろうとしているのか。私たちは目の前のことに振り回され、普段そんなことに思いを巡らせる余裕はないかもしれない。しかし、正解のない現代社会で、人とのつながりや対話が一層重要になっている今、子どもたちの目線に立って世界を見ることは、実は社会が抱える様々な課題を解決するヒントになるのかもしれない。そんな想いと好奇心から、大ヒットドキュメンタリー映画『うまれる』、『ずっと、いっしょ。』『ママをやめてもいいですか!?』を送り出した監督とメインスタッフが再集結。とある保育園で新たな取り組みとしてスタートした“こどもかいぎ”を中心に、子どもたちの日常を覗いた世界とは……。「どうして生まれてきたんだろう?」「ケンカしないようにするにはどうすればいいの?」「宇宙って誰が作ったの?」「鼻くそって、きなこ味がするんだよ」子どもたちから出てくる奇想天外な発想とまっすぐな言葉に、思わず笑い、時にハッとさせられる。保育園は多くの子どもたちが初めて社会と出会う場所。そこで子どもたちは何を考え、無限の可能性をどのように伸ばしていくのか。いつも全力で、まっすぐな子どもたちの姿には、“答えのない世界で、私たちはどう生きていくのか”を考えるためのヒントがあふれている。