2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で“反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。当初彼はシベリアの病院に搬送されるが、その後ベルリンの病院に運ばれ奇跡的に一命を取り留める。だが、ナワリヌイの飲み物に毒物“ノビチョク”が混入された毒殺未遂事件であったことが発覚。様々な憶測が飛び交うなか、プーチン大統領は即座に一切の関与を否定する。ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべく、自ら調査チームを結成。事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いてゆく……。