高校2年生の舞と智樹は中学時代のクラスメイトの葬儀の帰り、久しぶりに二人きりで神田川沿いを自転車を押しながら歩いていた。二人は互いに気があったものの、思いを伝えられずに別々の高校へ進学していたが、その気持ちはまだ続いているようだ。東京都杉並区永福町の幸福橋から高井戸方面へ神田川沿いを上る二人は、両手首を縄で縛られて倒れている謎の男に遭遇する。そのことがきっかけで下高井戸八幡神社へ行くことになるが、そこで亡きクラスメイトが「みお」という女性との恋愛成就を願った絵馬を発見する。友の想いを伝えるために井の頭恩賜公園のボート乗り場で働くみおに会うべく、神田川の源流へと向かう二人。みおの気に入りのぬいぐるみと、クラスメイトが告白には欠かせないと言っていたモンブランをゲットし、なんとか日没前に公園に到着する。だが、その日はみおが非番で会うことができず、翌日に日を改めることに。すっかり日も暮れて賑やかさを増す吉祥寺の街を歩く二人だったが、些細なことで口論となり、それぞれが夜の街に消えていく。バッタリ会った高校の同級生と路上で話し込む智樹の前を、ナンパ男と舞が通りかかり……。