1969年、ノースカロライナ州。裕福な家庭で育ち、将来を期待されていた青年の変死体が湿地帯で発見される。容疑者は、“ザリガニが鳴く”と言われるその湿地帯で、たった1人で育った無垢な少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、1人で生き抜いてきたのだった。そんな彼女の世界に迷い込んだ心優しき1人の青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める……。法廷で徐々に明らかになる想像を絶するカイアの半生。浮かび上がる殺人の動機と、一向に見つからない決定的証拠。事件の裏に隠された真実とは……。