戦争の被害者は一体誰なのか――。ガザ、ウクライナ、アフガニスタンなど、世界の戦地を徹底的に取材して歩く戦場記者、須賀川拓(ひろし)が突きつける理不尽かつ残酷な現実。それは、決して「対岸の火事」ではない、あまりに過酷な世界の危機を伝えるドキュメンタリー。監督でありレポーターの須賀川は、TBSテレビに在籍し、中東支局長として現在ロンドンを拠点に、世界中を飛び回る特派員。2022年3月開催のTBSドキュメンタリー映画祭で上映された『戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実』を基に、さらなる取材を重ね、さまざまな地域の戦場の実態レポートを拡充した。また、それを世界に発信するために粉骨砕身する自らのストーリーも重ね合わせ、よりグローバルで、ドラマチックな内容となっている。