1981年、パリ。離婚が決まったエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)はひとりで子どもたちを養うことになり、ヴァンダ(エマニュエル・ベアール)がパーソナリティーを務める深夜ラジオ番組『夜の乗客』で、リスナーからかかってきた電話を引き継ぐ、電話受付の仕事に就く。そこで、家出をして外で寝泊まりしているという少女、タルラ(ノエ・アビタ)と出会う。エリザベートはタルラを自宅に招き、ともに暮らし始める。エリザベートは、自身の境遇を悲観していたこれまでを見つめ直す。同時に、ティーンエイジャーの息子マチアス(キト・レイヨン=リシュテル)も、タルラの登場に心が揺らいでいく……。