インドの国際指名手配犯オマール・ザファル(ダニー・デンゾンパ)が、ロンドンで逮捕された。だが本国移送前に仲間が拘置所を襲撃し、ザファルは脱走に成功。その頃、かつてインドからヴィクトリア女王に贈られた世界最大のダイヤモンド“コヒヌール”が、ロンドン塔から盗まれた……。北インド・シムラーに暮らすOLのハルリーン(カトリーナ・カイフ)は、祖母(カムレーシュ・ギル)からこのニュースを聞かされる。宝石泥棒をテーマにした映画と俳優の話に花を咲かせる祖母は、独り身のハルリーンに自分の恋話を語るのだった。そんな話を聞かされたハルリーンはマッチングサイトに登録し、サイトを通じて知り合ったヴィッキーとレストランで楽しい時間を過ごす。ところが、ハルリーンが席を外している間に彼は姿を消し、本物のヴィッキーが現れる。それまで一緒にいた男は誰だったのか……。ハルリーンが思いを巡らせながら車を走らせていると、突然先ほどの男が負傷した状態で現れ、実の名はラージヴィール(リティク・ローシャン)で、世界を股にかける盗賊なのだと話し出す。実は、彼はコヒヌールを盗んだ犯人であった。翌日、ハルリーンはラージヴィールとの接触を疑われ、警察に連行される。その時そこにラージヴィールが現れ、ハルリーンを救出、国境を超えたふたりの逃避行が始まった……。