吉村和真(武田航平)は、妻・小百合(安藤聖)、3歳の娘・ひな(佐藤恋和)と暮らすイラストレーター。ある夜、和真が接待で飲んでいると、買い物に出た小百合が事故に遭い、入院してしまう。翌朝、目を覚ましたひなはひとりぼっち。和真は朝まで、居酒屋で寝込んでしまっていたのだ。こうしてひなは、警察によって児童養護施設に引き取られることに。一切子育てに関わってこなかった和真は、ひなを自宅に連れて帰ることを許されなかった。小百合の意識が戻らないまま、何もできずに時間だけが過ぎていく。自暴自棄になる和真だったが、次第に自分を見守ってくれる人たちの存在に気づき、失われた娘との絆を取り戻すことを決意する。しかしひなは、和真が面会に来ても泣くばかり。ひなは、父親の事を忘れてしまったのだろうか……。