目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)は、その不思議な力で身体の不調に悩む人やトラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人の詩織(市川実日子)やその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。そんなある日、未山は自らの”隣”に謎の男(浅香航大)が見え始める。これまで体感してきたものとは異質なその想いを辿り、遠く離れた東京に行きついた未山。その男は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かすと、さらに元恋人・莉子(齋藤飛鳥)との間に起きた”ある事件”の顛末を語る。未山は彼を介してその事件以来、会うことがなかった莉子と再会し、自らが“置き去りにしてきた過去”と向き合うことになる……。やがて紐解かれていく未山の秘密。彼は一体、どこから来た何者なのか……?