フランス・パリのノートルダム大聖堂は、794年前に建造され、ゴシック建築の最高峰として名高い世界遺産である。2019年4月15日、その大聖堂で大規模火災が発生する。火災当日の夜、いつものようにミサが行われているなか、警報器が火災を検知する。しかし、大聖堂の関係者たちは誤報だと思い込み、速やかな対応を取らなかった。消防隊が到着したころには大聖堂は炎上し、パリの空高くまで灰色の噴煙が立ち昇っていた。狭く複雑な通路が行く手を阻み、かけがえのないキリストの聖遺物は厳重な管理があだとなり、救出は困難を極めた。そして、マクロン大統領の許可を得て、最後の望みをかけた作戦を決断する消防士たち。ついに決死の突入を試みる。