香水店で接客をしている、白髪の美しく高貴な上品さを漂わせる女性・白石弥生(黒木瞳)。彼女は2つの香水を見せながら、「世の中には似て非なるものがたくさんある」と常連客を相手に語っている。一方、華やかなセレブ達が集まるバンケットホールで働く派遣社員の若林恵麻(桜井日奈子)。高卒の彼女は、いつか正社員になって一流の仕事を与えられることを目標に頑張っていたが、後輩の見習い女性への上司のセクハラ行為を抗議して職を失う。自暴自棄になった恵麻は夜の街のスカウトマンに連れられ、“魔女さん”と呼ばれる弥生の店を手伝うことになり、ある日、金木犀の香り漂う男性・横山蓮(平岡祐太)と出会う。弥生に授けられた言葉と香りによって自分の人生を切り開くのは自分自身だと気づかされた恵麻は、天職を探し求めるように香料会社で働き始める。すっかり香りの世界に魅了された恵麻は、営業先で蓮と再会する。魔女の香水“Parfum de prieres(パッファンドプリエール)”の力に後押しされるように未来を切り開いていく恵麻の運命は、どのように変わっていくのだろうか……。