第二次世界大戦末期の1944年。ソ連の侵攻を受け、ナチス・ドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。凍てつく荒野を旅する老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は、愛犬ウッコを連れて掘り当てた金塊を運ぶ途中、ブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に遭遇。金塊と命の両方を狙われる羽目に。アアタミの手元にあるのは、ツルハシ1本、そして折れない心(=SISU)のみ。それでも、戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊に立ち向かっていく。機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、挙句の果て、戦闘機にツルハシ1本で食らいついても、絶対に死なない。それどころか、機関銃を撃ちまくる敵には、埋めてあった地雷をぶん投げて一撃で爆殺。戦場にたまたま落ちていた武器と知恵を駆使して、次々とナチスを討ち破っていく。彼こそは。かつてソビエトとの冬戦争に参加し、家族を殺された報復に、たったひとりで300人ものソビエト兵を殺した“伝説の兵士”だった。アアタミはいかにして戦い、生き抜くのか……。そして、アアタミが目指す目的地とは……?