2011年11月19日、早朝のミューヨーク。双極性障害(躁うつ病)を患う黒人のケネス・チェンバレン(フランキー・フェイソン)は、就寝中に医療用通報装置を誤作動させてしまう。安否確認のために訪れた3人の白人警官に、ドア越しに通報は間違いであると伝えたものの、聞き入れられない。当初、穏便に対応していた警官たちは、ドアを開けること拒むケネスに次第に不信感を芽生えさせていく。やがてその態度は高圧的になり、強行突破でドアをこじ開けようとする。そして、警官が到着してからわずか90分後の午前7時、ケネスはドアを壊して入ってきた警官に銃撃され、死亡する。何の罪も犯していないケネスは、なぜ警官に殺されなければならなかったのか。ただの黒人差別問題にとどまらない、今こそ知るべき世界の実態がここにある……。