明治末期、日露戦争終結直後の北海道。二〇三高地での鬼神のような戦いぶりから“不死身の杉元”との異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一(山﨑賢人)は、ある目的のために北海道で砂金採りに没頭していた。そこで、のっぺら坊という男がアイヌ民族から莫大な金塊を強奪し、捕まる直前にとある場所に隠したことを知る。その男は、金塊のありかを記した刺青を身体に彫った24人の囚人を脱獄させた。刺青は24人全員でひとつの暗号になるのだという。そんななか、ヒグマに襲われた杉元は、アイヌの少女アシリパ(山田杏奈)に助けられる。金塊を奪った男に父親を殺されたアシリパは、父の仇を討つため、杉元と行動を共にする。一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木宏)も同じく金塊を狙っていた。彼は日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のために、北海道征服を目論んでいた。そして、戊辰戦争で戦死したはずの新撰組の“鬼の副長”こと土方歳三(舘ひろし)もまた、自らの野望を実現するため金塊を探していた。杉元とアシリパ、第七師団、土方歳三による、一獲千金を狙う三つ巴の争いが始まる。