手品師で発明家のドロッセルマイヤー(トーマス・ホワイトヘッド)は、王室でねずみをやっつける罠を発明する。ところが、復讐に燃えるねずみの女王によって呪いをかけられたドロッセルマイヤーの甥ハンス・ピーター(レオ・ディクソン)が、くるみ割り人形の姿に変えられてしまう。呪いを解くには、くるみ割り人形がねずみの王様(デヴィッド・ドネリー)を倒し、外見に関わらず彼を愛してくれる娘が現れなければならない。シュタルバウム家のクリスマス・パーティーに招かれたドロッセルマイヤーは、この家の娘クララ(ソフィー・アルナット)にくるみ割り人形を贈る。夜中に目覚めたクララは、ドロッセルマイヤーの招きで魔法の世界を訪れると、ねずみの王様とおもちゃの兵隊たちの戦いを目撃する。やがてクララの助けによってねずみの王様が倒されると、魔法が解け、ハンス・ピーターは元の姿を取り戻す。さらにクララとハンス・ピーターは雪の王国へ向かうと、ドロッセルマイヤーに導かれてお菓子の国を訪れ、金平糖の精(アナ・ローズ・オサリヴァン)や王子(マルセリーノ・サンベ)に出会う。ハンス・ピーターが、クララの勇敢さに救われたと金平糖の精に伝えると、ドロッセルマイヤーはお礼に美しく賑やかな祝宴を二人に贈る。夢から醒めたクララが外に出ると、見覚えのある若者が通りがかり、2人は一瞬視線を交わす。そしてドロッセルマイヤーの部屋にハンス・ピーターが無事帰還し、二人は喜びに包まれるのだった。