クルド系音楽家の親の下に生まれたジワ・ハジャビ(エミリオ・サクラヤ)は、パリに亡命して音楽教育を受けた後、ドイツのボンに移住するが、両親の離婚によって貧困生活を送ることに。ある日、街の不良たちにブチのめされるが、それをきっかけに復讐心からボクシングを習得。“危険なヤツ”を意味する“カター”と呼ばれるようになったジワは、やがてドラッグの売人や用心棒として働き始め、金塊強盗にまで手を染めてしまう。間もなく世界的指名手配犯となったジワは、逃亡中のシリアで拘束されるが、送還されたドイツの刑務所内でレコーディングした曲でデビューを果たす。こうして、本物の“ギャングスタ・ラッパー”となったジワは、音楽プロデューサーとしても成功するが……。