大阪府箕面市の生まれ。本名・山形香公子(旧姓・鈴木)。神戸のアメリカンスクールに通っていた17歳の時にスカウトされ、歌手を目指すためにイギリス・ロンドンに留学。渡英中の1990年に“KAKKO”の名で歌手デビューを果たした。91年に帰国後、“鈴木杏樹”の芸名で、フジテレビの深夜番組『ヤマタノオロチ2』のレポーターやテレビ朝日の情報番組『OH!エルくらぶ』の司会を担当。92年のTBSのドラマ『十年愛』で、田中美佐子の妹役を演じて女優デビューする。翌93年にはフジテレビ『あすなろ白書』に、男勝りでしっかり者の才女・東山星香役で出演し、若手女優としてブレイク。94年はテレビ朝日『新空港物語』、TBS『長男の嫁』、フジテレビ『若者のすべて』と3本の連続ドラマに出演するなど活躍を続けた。映画デビュー作は、93年の野島伸司脚本のTBSのヒットドラマ『高校教師』を、キャストや設定を一新して映画化した吉田健監督による同題映画版で、唐沢寿明演じる主人公に密かに想いを寄せる、親友の妹役を演じた。95年の光野道夫監督「バースデイプレゼント」では和久井映見演じるヒロインの親友役で助演。その後もテレビドラマでは、フジテレビ『僕らに愛を!』95、『コーチ』96、『恋はあせらず』『ソムリエ』98、日本テレビ『恋のバカンス』97、TBS『恋のためらい』97、テレビ朝日『味いちもんめ』95、『最高の食卓』97など多数に出演。最大で14社のCMに起用されるなど、CMタレントとしても人気を博す。私生活では98年に外科医の男性と結婚。結婚後も、日本テレビ『新宿暴走救急隊』『平成夫婦茶碗・ドケチの花道』00・02、『レッツ・ゴー!永田町』01、『光とともに…・自閉症児を抱えて』04、フジテレビ『ムコ殿』01、NHK『蝉しぐれ』03、『芋たこなんきん』06、テレビ朝日『氷の華』08、『だましゑ歌麿』09、WOWOW『マークスの山』10など、やはりドラマを主に活躍を続けている。その間、映画は2005年公開のオムニバス映画「ZOO」の小宮雅哲監督篇「so-far/そ・ふぁー」で神木隆之介の母親役を演じた程度だったが、久々の長篇映画出演となった11年の木村祐一監督「ワラライフ!!」では、お笑いコンビ“しずる”の村上純演じる主人公の、天然ボケだが優しい母親に扮している。ほか、フジテレビの長寿音楽番組『ミュージックフェア』の司会を95年から担当。ニッポン放送のラジオ『鈴木杏樹のいってらっしゃい』では04年からパーソナリティーをつとめている。