オーストリア・ザルツブルグ生まれ。64年にイタリアの耽美派の巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見出され、67年の「華やかな魔女たち」で映画デビュー。さらに69年の「地獄に堕ちた勇者ども」、72年の「ルートヴィヒ」などのヴィスコンティ作品でスターの地位を確立。ヴィスコンティ監督の秘蔵っ子にして愛人でもあり、74年の同監督の最高傑作「家族の肖像」では教授に愛されるテロリストという自身の境遇にも似た役柄で脚光を浴びる。ヴィスコンティの死後は不遇の時代が続いたが、93年に「ルードウィッヒ1881」で太って容貌が様変わりした晩年のルートヴィヒ2世を演じて話題になった。2019年11月、健康問題などを理由に引退を表明した。2023年5月18日逝去。享年78歳。