イギリス・ロンドン出身。5歳で初めて舞台に立ち、巡業先のアメリカで才能を認められて「成功争ひ」(14)で映画デビュー。山高帽、だぶだぶのズボン、ドタ靴、チョビひげ、ステッキ、というスタイルで“放浪紳士”というキャラクターを確立してゆく。“喜劇王”としてサイレント映画時代を代表するスターとなり、監督・脚本・主演を兼ねた「黄金狂時代」(25)を大ヒットさせる。トーキー時代を迎えてもサイレント映画にこだわり続けたが、「モダン・タイムス」(36)で初めて肉声を披露。赤狩りの時代にハリウッドを追放され、波瀾万丈の人生を歩んだが、72年にアカデミー賞名誉賞に選ばれ、20年ぶりにアメリカの地を踏んだ。