奈良県奈良市の生まれ。県立奈良高校時代に陸上部でインターハイに出場、横浜国立大学教育学部に進学後はボクシング部に所属するスポーツマンで、教員免許も取得。大学3年の時にスカウトされ、本名の“加藤昌也”の名でモデル活動を始める。183cmの長身と野性味あふれるマスクを武器に、男性ファッション誌や海外の有名ファッションショーなどで活躍。その後、1988年に松竹の新人オーディションで3,000人の応募者の中から合格し、俳優に転身する。デビュー作のすずきじゅんいち監督「マリリンに逢いたい」88は、沖縄の離島を舞台に愛犬と飼い主それぞれの恋物語を描いた感動作で、加藤は飼い主・大輔役で準主演。続いて、不良少年たちの青春を描いた関本郁夫監督「クレージーボーイズ」88に主演し、スケールの大きな新人俳優として注目を集める。以後も、五社英雄監督「226」89、阪本順治監督「王手」91、にっかつ(現・日活)80周年記念大作「落陽」92などで順調に歩みを重ねる。その間の91年、芸名を現在の“雅也”に改めた。当初は二枚目俳優として売り出していたが、村川透監督「よるべなき男の仕事・殺し」91、若松孝二監督「シンガポールスリング」93などを経て、狂気を孕んだ人物像を持ち味のひとつとする。早い頃から海外進出も視野に入れ、演技力を磨きたいとニューヨークのアクターズスタジオの門を叩いた経験もある。98年の「GODZILLA」でハリウッド映画初出演。北野武監督「BROTHER」01、三池崇史監督「荒ぶる魂たち」02などで海外からの評価も得た。現在は米国永住権を所有し、日米を往来して活動を続けている。テレビドラマの主な出演作に、フジテレビ『ジュニア・愛の関係』92、『ナオミ』99、『アンフェア』06、日本テレビ『anego』05、『プリマダム』06、『斉藤さん』08、TBS『Around 40/注文の多いオンナたち』08など。