大阪府堺市の生まれ。大阪商業大学堺高校を卒業後、1984年からモデルとして活動を始め、デザイナーの三宅一生に見出されて、東京、パリ、ミラノのショーにファッションモデルとして出演する。92年、勅使河原宏監督「豪姫」の仲代達矢演じる茶人・古田織部に仕える庭番のウス役に抜擢され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。本格的に俳優の道に転じ、93年のNHK『エトロフ遥かなり』では、真珠湾奇襲作戦の真偽を探る日系米国人のスパイ役で主演を果たす。次いで、山口巧監督「男ともだち」94、篠田正浩監督「写楽」95の助演を経て、藤由紀夫監督「サンクチュアリ」、渡辺武監督「狼たちのカーニバル」の2作に主演。野性味あふれるルックスでアクションにも挑み、英語も得意な国際派俳優の可能性も示した。その後も、佐藤闘介監督「汝殺すなかれ」96、青山真治監督「Helpless」96などに出演し、篠田監督からは重用され、「瀬戸内ムーンライト・セレナーデ」97、「梟の城」99、「スパイ・ゾルゲ」03と作品を重ねる。李志毅監督「不夜城」98の上海マフィアの殺し屋・孫淳役、成田裕介監督「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」98のテロリスト・城島役、廣木隆一監督「天使に見捨てられた夜」99のかたせ梨乃演じる女探偵・ミロと関係を持つ矢代役など、ピカレスクな魅力を発揮する役どころを得意とし、金子修介監督「あずみ2/Death or Love」05、下山天監督「SHINOBI/忍」05などの時代劇でも活躍。2010年の五十嵐匠監督「半次郎」では西南戦争に加わる薩摩藩士の篠原国幹、佐藤純彌監督「桜田門外ノ変」10では西郷吉之助を演じている。テレビドラマの出演作に、NHK『花の乱』94、『ほんまもん』01、『武蔵/MUSASHI』03、『恋する京都』04、日本テレビ『サイコメトラーEIJI』『ぼくらの勇気・未満都市』97、テレビ朝日『早乙女タイフーン』01、TBS『クロヒョウ・龍が如く新章』10、『カルテット』11など。