東京都の生まれ。本名・青山真穂（旧姓・豊田）。学習院女子高等科在学中の17歳の時からモデルとして活動を始め、水泳で鍛えたスレンダーな肢体を活かしてファッション誌等でグラビアを飾る。ファッションショーなどにも起用され、それが海外のデザイナーの目に留まったことから、パリ・コレ出演の経験も持つ。その後、女優に転向し、1989年、野島伸司脚本のフジテレビ『愛しあってるかい！』でデビュー。以降も、同局『すてきな片想い』90、NHK『君の名は』91、TBS『パパとなっちゃん』91、『スウィートホーム』94、『スウィートシーズン』98、日本テレビ『悪女（わる）』92、『竜馬におまかせ！』96、テレビ朝日『いちご白書』93などのドラマに次々とレギュラー出演する。現代女性を象徴するような知的OLといった役どころが多く、同世代の女性から支持を集めた。97年、降旗康男監督「現代任俠伝」で奥田瑛二の愛人役で映画初出演。その後も「極道の妻（おんな）たち・決着（けじめ）」98、「同・地獄の道づれ」01と、人気シリーズでハードな役どころに挑戦する。01年の青山真治監督「月の砂漠」（公開は03年）では、仕事中毒の夫（三上博史）のもとを去る妻・アキラ役を印象的に演じた。この作品が縁で2002年に青山真治と結婚し、以降も「秋聲旅日記」03、「サッドヴァケイション」07でタッグを組む。テレビドラマはほかに、日本テレビ『億万長者と結婚する方法』00、テレビ朝日『アナザヘヴン eclips』00、『生きるための情熱としての殺人』01、『さくら署の女たち』07、フジテレビ『空から降る一億の星』02、TBS『鉄板少女アカネ‼』06、NHK『どんど晴れ』07、『激恋・運命のラブストーリー』10、テレビ東京『ウォーキング☆バタフライ』08など。各局の２時間サスペンスの常連としても、クールな女刑事役などが板についている。舞台は97年の堺正章座長公演『恋・高らか太鼓』が初舞台で、ほかに西川信廣演出『世界の中心で、愛をさけぶ』05、蜷川幸雄演出『リア王』08などがある。また、テレビ朝日『料理バンザイ』93～98でレポーター、NHK教育『イタリア語会話』06～07で司会進行役をつとめるなど多才ぶりも発揮している。