鹿児島県鹿児島市の生まれ。本名・野村耕蔵。県立松陽高校を卒業後、上京してアルバイトをしながらモデル活動を始め、雑誌を中心に長年ファッションモデルとして活躍する。1996年、29歳の時に、内村光良演出の日本テレビ『しんドラ/松田のドラマ』で遅咲きの俳優デビュー。内村と西田尚美を相手に、いきなり主演をつとめた。続いて同局『続・星の金貨』96にレギュラー出演、悪役的なポジションの外科医・矢上俊明役を担い、端正なルックスとクールな演技で注目を集める。映画は、97年の長谷川康夫監督「恋は舞い降りた。」で初出演。その後はテレビドラマを中心に活動し、フジテレビ『成田離婚』97、『ハッピーマニア』98、『救命病棟24時』99、日本テレビ『くれなゐ』98、TBS『週末婚』99などで、普通の二枚目から悪役までさまざまな役柄をこなす。2000年、前任者・辰巳琢郎のあとを受けたTBSの2時間サスペンス『浅見光彦シリーズ』では、探偵役のルポライター・浅見光彦に扮して主演。知的な二枚目ながらどこか愛敬のある人間臭い浅見像を創造し、11年までシリーズ17作と連ドラ版『浅見光彦・最終章』09が作られる代表作とする。00年のフジテレビ『ショムニ』第2シリーズで、庶務二課のメンバーをサポートする警備員役を演じたあたりからは、コミカルな二枚目半の役回りも増える。以後のドラマに、TBS『ハンドク!!!』01、『女系家族』05、『SCANDAL』08、NHK『利家とまつ・加賀百万石物語』02、『マチベン』06、『篤姫』08、日本テレビ『ごくせん』02、『働きマン』07、『キイナ・不可能犯罪捜査官』09、『デカワンコ』11、フジテレビ『白い巨塔』03、テレビ朝日『雨と夢のあとに』05、『警視庁失踪人捜査課』10、『DOCTORS/最強の名医』11など。ドラマでの活躍に比べると映画出演は少ないが、西田敏行の部下を演じた河野圭太監督「椿山課長の七日間」06のような心温まる作品から、落ち武者を演じた竹中直人監督「山形スクリーム」09のようなコメディまで、やはり幅広い役柄を演じる。近年は、NHKのコントバラエティ『サラリーマンNEO』で演じる“セクスィー部長”や、包み隠さぬ下ネタ発言で“エロ男爵”と呼ばれるバラエティ番組などでの人気も高い。