フランス・ボルドー生まれ。音楽が好きで14歳の時、コンセルヴァトワールに入ってヴァイオリンを習い始めるが、ヴィルヘルム・ティーレ監督作「ル・バル」(31)のヒロイン募集に応募して合格。主演で映画初出演を果たす。その後は悲恋の娘を演じたシャルル・ボワイエとの共演作「うたかたの恋」(36)で一躍スターとなり、戦前のフランス映画界を代表する美人女優として活躍。戦時中は一時映画から離れたが、45年に復帰。年齢を経てからも人妻の色気を漂わせて、多くの男性ファンを虜にした。ほとんどフランス国内の映画に出演し、何と今に至るまで70年以上も現役を続けている。02年の「8人の女たち」では、カトリーヌ・ドヌーヴなど共演した7人の女優と共にベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している。