イタリア・ナポリで私生児として生まれ、母親と2人で苦しい生活を送った。50年、美人コンテストに入賞した賞金で演劇学校に通い、女優の道へ。当初は端役出演が続いたが、54年の「ナポリの饗宴」で注目され、「河の女」(55)で世界的人気を得る。57年の「誇りと情熱」でハリウッド進出。「黒い蘭」(58)でヴェネチア映画祭女優賞、「ふたりの女」(60)でカンヌ映画祭女優賞&アカデミー賞主演女優賞を受賞し、大女優となった。ヴィットリオ・デ・シーカ、マルチェロ・マストロヤンニと組んで「ひまわり」(70)などの名作を送り出したほか、無名時代から彼女を支えたプロデューサーのカルロ・ポンティと66年に結婚。おしどり夫婦として知られた。