広島県広島市の生まれ。本名・西島美季(旧姓・佐藤)。父親の仕事の関係で転居を繰り返し、大阪府豊中市で育った。大地真央に憧れ、1979年に宝塚音楽学校に入学。81年に67期生として宝塚歌劇団に入団する。同期に黒木瞳、涼風真世らがいた。花組配属後、同年の『宝塚春の踊り/ファーストラブ』で初舞台。男役として理想的と感じさせる容姿の素晴らしさと、独特の妖しい存在感で早くから注目を集め、92年に準トップとなってからは、当時トップだった安寿ミラとの名コンビで数々の名作を生む。95年、安寿の退団を受けて、花組トップに就任。宝塚大劇場お披露目公演『エデンの東/ダンディズム!』を皮切りに、「より多くの人たちに理解できる宝塚」を目指して、それまでの宝塚にはなかった自由な発想、独自のアイディアを次々と舞台に反映させる。97年には篠山紀信撮影による男役としての写真集『Guy』を発表。翌98年には、つんく♂プロデュースのもと日本武道館でソロコンサートを開催し、いずれも宝塚史上初の試みで“宝塚の革命児”と称された。98年10月に人気絶頂のまま宝塚を退団。退団後は、テレビドラマ、バラエティ、映画、舞台と縦横無尽に活躍の場を広げる。特にフジテレビ『SMAP×SMAP』ではSMAPとの共演で多くのコントに挑戦し、宝塚時代とは大きく異なるコメディエンヌぶりでファンを驚かせた。女優としてのターニングポイントは2003年、本広克行監督「踊る大捜査線 THE MOVIE 2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」への出演で、現場の刑事と対立しながらも自身の哲学を曲げずに捜査を取り仕切る管理官・沖田仁美を好演、ファン層を拡大する。テレビドラマの出演作に、フジテレビ『愛をください』00、『僕だけのマドンナ』03、『アテンションプリーズ』06、『ガリレオ』07、『シバトラ/童顔刑事・柴田竹虎』08、日本テレビ『ストレートニュース』00、『美丘・君がいた日々』10、NHK『てるてる家族』03、『風のハルカ』05、TBS『おひとりさま』09など多数。08年、舞台『スターダストin上海』02で共演したバレエダンサーの西島千博と入籍。結婚後も男女問わず広い世代の好感を獲得し、アラフォー女性の理想的像を象徴する存在として活躍を続けている。