大阪府大阪市の生まれ。本名・益田知紀。1998年、“第11回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト”で最終選考まで残ったのを機に芸能界入り。翌99年に三池崇史監督に見出され、WOWOWのドラマ『天然少女萬 NEXT/横浜百夜篇』に本名で出演する。同作の現代に生きる妖艶なヴァンパイア・サトシの役名にちなんで、芸名を“松田悟志”とし、2002年のテレビ朝日『仮面ライダー龍騎』に出演。恋人を救うためにライダーとなった仮面ライダーナイトこと秋山蓮役で、幅広い世代の人気を獲得する。同年、その劇場版「仮面ライダー龍騎/EPISODE FINAL」で映画初出演も飾る。04年は、琉球拳法の達人に扮した千葉誠治監督「メシア・伝えられし者たち」、強制的に謎のバトルに参加させられる格闘家役で初主演した竹田直樹監督「疾風/HAYATE」とアクションものが続いたが、松村清秀監督「一生の?お願い」05ではコミカルな一面も開拓し、東野圭吾原作、佐野智樹監督の「変身」05ではミステリアスな存在感を発揮して内面の演技も磨く。その後も、ナチュラルな関西弁を巧みに操り、軽薄で好色な名家の子息を好演した金田敬監督「春琴抄」08、部下の命を優先する隊長に楯突く正義感あふれるレスキュー隊員を熱演した水田伸生監督「252・生存者あり」08、ケータイ小説からそのまま抜け出たような男性像を難なく体現する「やさしい旋律」08、積年の恨みから悪魔に魂を売る謎めく存在を妙演した佐々木詳太監督「神様ヘルプ!」10などのさまざまな作品で、器用さを覗かせた。テレビドラマでは、04年のテレビ東京『ヴァンパイアホスト』に主演。デビュー作とは打って変わり、正体を隠して吸血鬼コスプレのホストクラブに勤めるユニークなヴァンパイア役で、二枚目半のとぼけた味わいを醸し出した。ドラマの出演作はほかに、テレビ朝日『恋は戦い!』03、TBS『虹のかなた』04、『スマイル』09、フジテレビ『冬の輪舞』05、テレビ東京『ケータイ捜査官7』08、NHK『龍馬伝』『てっぱん』10など。『アンラッキーパンプキンズ』06、『人生最良みたいな~1日』07などの舞台もあり、近年は趣味が高じて釣り番組にも出演している。