東京都江東区の生まれ。９歳の時に、子役として友松直之監督「STACY」01に出演して芸能界デビューする。以後も、曽利文彦監督「ピンポン」02、西川美和監督「蛇イチゴ」03、那須博之監督「デビルマン」04、市川準監督「あおげば尊し」06などの映画に出演。中学１年生の時に出演した廣末哲万監督「14歳」07では、ヒロインのピアノ教師の教え子で、母親と歪んだ関係を結んでいる14歳の中学生・雨宮大樹役を演じ、この現場で映画作りの面白さに目覚めたという。翌2008年の短篇映画「たんぽぽ」で初主演。瀬々敬久監督「泪壺」08のヒロインの夫・いしだ壱成の高校生時代、渡辺謙作監督「フレフレ少女」08の応援団員・田村晃役などを経て、太宰治原作、冨永昌敬監督の「パンドラの匣」09では、結核療養所で治療を受ける主人公の少年・ひばり役で長篇初主演も果たし、少年らしい素直さと狂気を秘めたような陰をまとった両面を揺れ動く独特の存在感で、徐々に注目を集める。その間、テレビドラマでも活躍。子役時代のNHK大河ドラマ『武蔵／MUSASHI』03、TBS『高原へいらっしゃい』03、テレビ朝日『仮面ライダー555（ファイズ）』03などから、成長期につれて役柄も学生役などにシフトし、テレビ朝日『生徒諸君！』07、NHK『バッテリー』08、フジテレビ『愛讐のロメラ』08、『恋して悪魔・ヴァンパイア☆ボーイ』09といった多数に出演を重ねる。09年のNHK『坂の上の雲』では阿部寛演じる陸軍大将・秋山好古の少年時代を演じ、NHK『龍馬伝』『10年先も君に恋して』10、『江・姫たちの戦国』『テンペスト』11、TBS『ヤンキー君とメガネちゃん』10、テレビ朝日『熱海の捜査官』10などのドラマで一躍、脚光を浴びる。映画も次第に大きな役でキャスティングされるようになり、11年には、瀬田なつき監督「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」、石井裕也監督「あぜ道のダンディ」、瀬々監督「アントキノイノチ」など出演映画が次々と公開された。12年公開予定の園子温監督「ヒミズ」では主人公の少年・住田を演じ、『熱海の捜査官』でも共演したヒロイン役の二階堂ふみとともに、ヴェネチア国際映画祭の最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を同時受賞した。