神奈川県横須賀市の生まれ。高校時代は体操競技に打ち込み、体育大学から推薦入学の誘いが来るほどの実力だったが、それを蹴って東京国際大学に入学。大学在学中に友人に誘われて見に行ったケラリーノ・サンドロヴィッチ主宰“劇団健康”の公演に衝撃を受け、オーディションを受けて大学3年の時に同劇団に入団する。1988年の『カラフルメリィでオハヨ・いつもの軽い致命傷の朝』で初舞台を踏み、舞台俳優として活動。92年の同劇団解散後は、ケラが新たに起ち上げた“ナイロン100℃”に参加して、93年の初公演『予定外』以降、同劇団の主力メンバーとして活躍を続けるほか、劇団☆新感線、大人計画などほかの人気劇団への客演も多い。95年にはソロ・レイトショー『悟空先生対アメリカ先生』も開催した。97年の日本テレビ『サイコメトラーEIJI』あたりからテレビドラマにも顔を出しはじめ、小劇場系の作家、演出家などが大量に映像ジャンルに進出するようになった2000年代以降は、個性的な脇役として数々の映画、テレビドラマに出演するようになる。堤幸彦監督「TRICK劇場版」02、本広克行監督「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」03、村上正典監督「電車男」05などの話題作で小さな役ながらも印象を残し、李相日監督「フラガール」06では、当初は建設に反対していたハワイアンセンターの植物係に転身する元炭鉱夫の猪狩光夫を好演した。テレビドラマも、TBS『木更津キャッツアイ』02、『Stand UP!!』03、NHK大河ドラマ『新選組!』04、『篤姫』08、フジテレビ『海猿』05、テレビ朝日『下北サンデーズ』06、日本テレビ『ドリーム☆アゲイン』07、『怪物くん』10、『ドン★キホーテ』11など多数に出演。コメディリリーフ的な使われ方が主だが、舞台では身体能力の高さを活かしたアクション、殺陣などにも個性を発揮している。2009年の宮藤官九郎監督「少年メリケンサック」では、佐藤浩市率いる中年パンクバンドのドラマー・ヤング役で出演。宮藤、阿部サダヲらとともに“グループ魂”で実際に音楽活動を行なっていることもあり、地毛をモヒカン刈りにしてノリノリの熱演を見せた。