イタリア・ローマ生まれ。15歳からアマチュア劇団に参加し、ローマの演劇アカデミーに入学。舞台でヨーロッパを巡業しながら、54年に映画デビュー。ミケランジェロ・アントニオーニの劇団にも参加したことをきかっけに、彼の監督作へ出演。「情事」(60)では主演に抜擢され、一躍スターに。憂いを帯びた“けだるい”表情は、彼女のトレードマークとなった。アントニオーニとは私生活でも一時パートナーとなり、「太陽はひとりぼっち」(62)や「赤い砂漠」(64)などの代表作を生み出してゆく。その後も、イギリス映画やフランス映画に出演し、国際的な女優活動をする一方、90年には監督作品を発表している。