東京都の生まれ。2003年頃からローティーン向けのファッション雑誌『ニコラ』の専属モデルとして活躍し、04年、トミー(現・タカラトミー)の“ガールズトイ”イメージキャラに選ばれる。同年の日本テレビのドラマ『一番大切な人は誰ですか?』で、ヒロイン・宮沢りえの娘役という大役に抜擢。宮沢のほか岸谷五朗、牧瀬里穂らを相手に堂々たる存在感を発揮し、一躍脚光を浴びた。翌05年には、乙一原作のオムニバス映画「ZOO」の金田龍監督篇「カザリとヨーコ」で、一卵性双生児の姉妹を一人二役で演じて主演。母親の寵愛を受ける妹・カザリと母から虐待を受ける姉・ヨーコを見事に演じ分ける。この年は、ほかにも秋山貴彦監督「HINOKIO」、長石多可男監督「仮面ライダー THE FIRST」と映画出演が相次いだ。さらに、河野圭太監督「子ぎつねヘレン」06で大沢たかお演じる主人公の獣医の娘役、秋原正俊監督「富嶽百景・遥かなる場所」06で塚本高史演じる主人公の作家が逗留する“天下茶屋”の娘役などを経て、07年のTBSの昼帯ドラマ『砂時計』に出演。両親の離婚を機に母の実家がある島根に引っ越してきた主人公・杏と、次第に惹かれ合うようになっていく同級生の大悟との14年に及ぶ恋愛模様を描いた本作で、杏の中高生時代を演じた。大悟の中高生時代を演じた佐野和真との淡い恋心と微妙なすれ違いの物語が視聴者の共感を呼び、新たな代表作となる。翌08年には“嵐”の大野智が主演したTBS『魔王』に、サイコメトリーの能力を持つキーパーソン、咲田しおり役で出演。大野演じる成瀬領に好意を抱いて接近していくが、自身の能力によって彼の正体に気づいてしまう悲劇のヒロインを鮮烈に演じた。以後も、裁判員制度を扱った最高裁判所の広報映画「審理」08、楠みちはるの人気コミックの映画化「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」などに出演し、初舞台となった09年の東京グローブ座『ロミオとジュリエット』では、ヒロインのジュリエット役を射止めた。テレビドラマはほかに、NHK『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』04、『離婚同居』10、テレビ東京『刺客請負人』07・08、『寧々・おんな太閤記』09、日本テレビ『サムライ・ハイスクール』09など。子供の頃からクラシックバレエで鍛えたスラリと伸びる細い手足と、大きな瞳が魅力で、20代を迎え新たな役の広がりが望まれる。