大阪府泉南郡南海町(現・阪南市)の生まれ。桃山学院大学経済学部を卒業後、大阪の仏壇メーカー“八木研”に就職するが、お笑い芸人への夢を抱き、24歳の時に脱サラして、プロダクション人力舎のタレント養成所“スクールJCA”に入学する。そこで出会った鈴木拓と、1996年にお笑いコンビ“ドランクドラゴン”を結成。若手芸人が集まったフジテレビの深夜バラエティ『新しい波8』00を経て、翌2001年、同局のコントバラエティ『はねるのトびら』のレギュラーに抜擢される。コンビで活躍する一方、肥満体に愛敬のある顔立ち、憑依型の芸風が人気を呼び、やがて、個人としての俳優活動を開始。フジテレビ『いつもふたりで』03、日本テレビ『仔犬のワルツ』04などのドラマに出演したのち、05年の「劇場版・仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」の特別出演枠で映画初出演も果たす。そして06年、森田芳光監督「間宮兄弟」で、佐々木蔵之介扮する引っ込み思案の兄とは対照的な小学校の校務員の弟役に抜擢され、30代の草食男子をキュートかつ純朴に演じて注目を浴びる。この演技で、キネマ旬報賞、ブルーリボン賞、毎日映画コンクール、日本アカデミー賞の各新人賞を総なめにし、一躍俳優として高い評価を受けた。翌07年には、密室で繰り広げられるシチュエーション・コメディ「キサラギ」に自殺したアイドルの恋人役で中盤から登場し、香川照之、小栗旬ら実力派の俳優陣と堂々渡り合う。主演2作目の英勉監督「ハンサム★スーツ」08では、容姿にコンプレックスを持つ定食屋の主人を熱演。これらの演技が評判となり、故・芦屋雁之助の当たり役だった放浪の天才画家・山下清が主人公のフジテレビ『裸の大将』07~09で、新たな主役に選ばれる。芸人としての一発ギャグにおける引き出しの多さ、ボケとツッコミを使い分ける器用さ、醸し出される独特の雰囲気で、俳優業もこなす芸人たちの中でも特異な立ち位置を確立。テレビドラマはほかに、TBS『あいくるしい』05、『ハンチョウ・神南署安積班』09~11、フジテレビ『電車男』05、『シバトラ/童顔刑事・柴田竹虎』08、テレビ朝日『おいしいごはん/鎌倉・春日井米店』07、『交渉人/THE NEGOTIATOR』09、『崖っぷちのエリー・この世でいちばん大事な「カネ」の話』10、日本テレビ『キイナ・不可能犯罪捜査官』09、『美咲ナンバーワン!!』11などがある。