東京都板橋区の生まれ。7歳上の兄は俳優の瑛太。高校卒業後の2007年に芸能活動を始め、荒廃した学園に赴任してきた老教師と不良生徒たちとの交流を描いた日本テレビの深夜ドラマ『おじいさん先生・熱闘篇』07で、優等生の逸見役を演じて俳優デビューする。以後は、テレビ朝日『パズル』08、TBS『恋空』08などのテレビドラマを中心に活躍し、テレビ朝日の“21世紀新人シナリオ大賞”受賞作のドラマ化『ゴーストタウンの花』09などのフレッシュな演技が好評を博して、注目を集める。映画初出演は、08年の渡辺謙作監督「フレフレ少女」で、ひょんなことから応援団長になってしまう女子高生のヒロイン・新垣結衣を支える、極度のあがり性の副団長・山本龍太郎役を演じた。続いて、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督「罪とか罰とか」08、松山博昭監督「ライアーゲーム・ザ・ファイナルステージ」09などを経て、三木孝浩監督「ソラニン」10では、宮﨑あおい演じる主人公の芽衣子に恋心を抱く花屋の青年役で登場。実話をベースに、ソフトボールの全国大会出場を目指す男子高校生たちの姿を描いた豊島圭介監督の青春映画「ソフトボーイ」10では、フランス料理のシェフを夢見ながらもソフトボールに夢中になっていくオニツカ役で映画初主演を果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。その独特な落ち着きのある存在感が買われ、松本佳奈監督「マザーウォーター」10では光石研演じる銭湯の主人・オトメを手伝う青年・ジンを好演。吉田修一原作、李相日監督の「悪人」10では、岡田将生演じるプレイボーイの大学生・増尾圭吾の友人・鶴田公紀役で静かな感情の揺らぎを表現し、強い印象を残した。映画の活躍が続く一方、フジテレビ『アタシんちの男子』09、『夏の恋は虹色に輝く』10などのドラマでも実績を上げ、NHK『大阪ラブ&ソウル・この国で生きること』10ではドラマ初主演。ミャンマー難民と恋に落ちる在日コリアン三世の金田哲浩役を演じる。人気を決定づけたのは11年のNHK連続テレビ小説『おひさま』で、井上真央演じるヒロイン・陽子の次兄・須藤茂樹役を演じ、戦争で受けた傷を心に負いながらも明るく生きようとする若者の姿を自然体でユーモラスに表現して老若男女からの支持を得た。ドラマはほかに、テレビ朝日『アスコーマーチ・明日香工業高校物語』11、日本テレビ『らんま1/2』11など。