父の仕事の関係でオーストラリア、シドニーで生まれ育つ。シドニー在住中の2006年にオスカープロ主催の全日本国民的美少女コンテストの存在を知り、学校の休みを利用して応募。審査員特別賞を獲得して、同年より祖父母の家で暮らしながら日本での芸能活動を始める。翌07年、TBSの人気シリーズ『3年B組金八先生』の生徒役のひとりとして女優デビュー。もともと英語は堪能だったが、家庭内では普段から日本語で会話していたこともあり、バイリンガルの帰国子女という本人の地を活かした設定の役柄を演じた。ただし、本人は日本で仕事をするまで完璧な日本語を喋れていると思っていたが、撮影現場でたびたび発音のおかしいところを指摘され困惑したという。08年にはユニチカ・マスコットガールに選ばれ、江崎グリコ『ポッキー』のCMで軽快なリズムに乗って愛らしいダンスを披露した辺りから、注目を集める存在となった。フジテレビ『太陽と海の教室』08、『メイちゃんの執事』09などではまだ学園ドラマの大勢の中のひとりという印象だったが、BS朝日のミステリーコメディ『7万人探偵ニトベ』09で初の主役を演じて以降は、うだつの上がらない妻子持ちの中年男と女子高生の純愛を描いた佐藤祐市監督「守護天使」09、A型肝炎で入院した少年と不治の病に冒された少女との出会いとせつない恋心を描いた深川栄洋監督「半分の月がのぼる空」10で、連続してヒロインを演じるなど、着実に実績を積み重ねていく。さらに10年には、ハロルド作石の人気コミックが原作の、ロックバンドに青春を懸けた若者たちの熱い想いを描いた堤幸彦監督「BECK」で、自分の兄を含むバンドメンバーたちを激励し親身になって見守るヒロイン・南真帆役に抜擢された。ここでもニューヨーク帰りという設定で、堪能な英語の台詞も多数披露。勝ち気で天真爛漫ながら、自分の夢と佐藤健扮する主人公への想いの狭間で揺れる女心を演じた。以後も11年の山下敦弘監督「マイ・バック・ページ」、長崎俊一監督「少女たちの羅針盤」とメイン級で出演した映画が続く。そのほかのドラマ出演作に、フジテレビ『魔女裁判』09、TBS『小公女セイラ』09、NHK『見知らぬわが町』11、日本テレビ『示談交渉人ゴタ消し』11など。父は今もシドニー在住だが、母と弟が07年に帰国し、現在は家族で暮らしている。11年春に堀越高校を卒業、都内の大学に進学した。