東京都の生まれ。中央大学を卒業後、2001年に文学座附属演劇研究所に第41期生として入所。翌02年のロバート・アラン・アッカーマン演出『BENT』でメインキャストに抜擢され、ナチスドイツ政権下で迫害を受ける同性愛者の青年・ルディ役で初舞台を踏む。04年、文学座の準座員となり、本公演『モンテ・クリスト伯』04、『赤い月』05のほか、山田太一・作『夜からの声』04、蜷川幸雄演出『KITCHEN』05などに客演する。06年4月には正式な座員に昇格するが、同年12月に退団。以降は、蜷川演出『カリギュラ』07のケレア役、『から騒ぎ』08のクローディオ役をはじめ、鈴木勝秀演出『トーチソング・トリロジー』06の篠井英介演じる主人公の年下の恋人・アラン役、岩松了演出『シェイクスピア・ソナタ』07の座長・松本幸四郎の再婚に複雑な思いを抱く息子役、川村毅演出の現代能楽集『AOI/KOMACHI』07の光役など多数の舞台で活躍し、実力派若手俳優として注目を集める。08年、テレビ朝日『四つの嘘』で高島礼子演じる女医につきまとう後輩の医師を演じて、テレビドラマに進出。この芝居が脚本家・大石静の目に留まり、大石脚本の日本テレビ『ギネ・産婦人科の女たち』09に、ヒロイン・藤原紀香の元夫の血液内科医役で出演する。また、同じく大石脚本のNHK『セカンドバージン』10では、鈴木京香演じる主人公の相手役に抜擢。妻がありながら17歳年上のキャリアウーマンとの不倫の恋にのめり込む、金融庁出身の証券会社社長・鈴木行を演じ、危うい魅力をたたえた野心家のエリート青年像が女性視聴者の絶大な人気を博した。翌11年、テレビ東京『鈴木先生』でドラマ初主演。独自の教育理論“鈴木式メソッド”を用いて、いじめや性の悩みなど現代の中学生が抱えるさまざまな問題を解決していく中学校教師を好演し、等身大の青年としての人間臭い一面もリアルに演じて、鮮烈な印象を与えた。日本テレビ『家政婦のミタ』11では、優柔不断な一家の主人を絶妙に演じる。テレビドラマはほかに、NHK『七瀬ふたたび』08、フジテレビ『33分探偵』08、『BOSS』09、日本テレビ『妄想姉妹・文學という名のもとに』09、テレビ朝日『砂の器』11など。舞台も、蜷川演出『冬物語』『コースト・オブ・ユートピア』09、『ヘンリー六世』10、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出『黴菌』10など変わらぬペースで活躍を続けている。ドラマ版の好評を受け、追加エピソードも含めて同じキャストで映画化された黒崎博監督「セカンドバージン」11で映画デビュー。